« 「一瞬の風になれ 第一部:イチニツイテ」 佐藤多佳子 | トップページ | ■雑談:行く手を阻むもの »

2006年11月14日 (火)

「一瞬の風になれ 第二部:ヨウイ」 佐藤多佳子

一瞬の風になれ 第二部 一瞬の風になれ 第二部

著者:佐藤 多佳子
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


一瞬の風になる・・・。
そんな気持ち味わってみたい、そう改めて思った。
いいね、佐藤さん。止まらなくなるほどいい。
今3巻を買っておかなかったことを酷く後悔しました。笑
明日買おう。給料日まで待てないや。

連、それから仙波や高梨と競えるようになる。
目に見えない進化にジレンマを抱えながらも、自分の中で確実に彼らを捉えてゆく。
そんな中訪れるのは、今まで励まされ、そして戦ってきた先輩との別れ。
共に走り勝ち取った試合の喜びと、いなくなってから気づく先輩の存在感は、
計り知れず、何者にも替えることが出来ない。
それは判りきっている事だけど、でもやっぱり俺たちは前を目指すのだ。
俺が大きな夢、とも称される過酷な目標を前に走り出した頃、健ちゃんは・・・。

「わかっててもな、ありえなくても、もっと早く走りてえよ」
そう言った根岸の言葉が妙に頭に残っていた。
勿論連に劣等感を覚え、躍起になる新二の気持ちも判るけれど、
そんな2人のエースと共に走る根岸の感じるプレッシャーを考え頷いた。
皆そう思うのだ。
個人競技であれば、自分が遅ければそれまでで、自分の結果になる。
しかし4人の力でしか成し得ないリレーは、その中でも1人1人の力が重要で、
遅い者は引け目を感じずにはいられない「自分がもっと早ければ」と。
普段の練習では個人の事しか考えていない競技である代わりに、
不意にこうして4人合わせられた時の力と気持ちの配当が難しく、
また人間のドラマ?が生まれる場であるように思った。
もっと速く。もっと・・・。
単純に何の変哲も無いスピードと言う魔物に魅了され、
またそれすらも超えようとする。高校生ならではの秘めたパワーと、
希望を失った時の脆さが絶妙にブレンドされ、爽やかに心を駆け抜ける。

いい、1巻よりずっと。勿論、続けて読んでくださいね。

★★★★☆*90

|

« 「一瞬の風になれ 第一部:イチニツイテ」 佐藤多佳子 | トップページ | ■雑談:行く手を阻むもの »

コメント

 こんばんは♪
 TBどうもありがとうございました。
 こちらからもTBさせていただきますね。

 ただ走る。
 それだけのことなのに、されど、ですね。
 単純なようで、すっごく奥が深くて。
 彼らの友情もさることながら、
 走るってことにも魅了されちゃいますね。
 陸上やってたっていうるいさんのことも
 読みながらときどき思い出してましたよ。

 3巻、早く読みた~い♪
 

投稿: miyukichi | 2007年6月20日 (水) 00:18

>miyukichiさん

こんにちわ~コメントどうもありがとうございます^^*

やっぱりマラソンとかスポーツの小説っていいですよね。
自分をそれをやりたくなります。
私も凄く走りたくなりました。
先日こちらも同じく陸上の小説「風が強く吹いている」を読んだのですが、
読み終わったあと、やはり走りたくなりました。
今はただでさえ暑いですから、走ったらもっと暑いと分かっているけど、
つい走りたくなりますね。

私を思い出してくださったとの事で(笑)
恐縮です。

三巻読まれたらまた感想伺いますね^^*

投稿: るい | 2007年6月20日 (水) 13:43

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/126354/4189396

この記事へのトラックバック一覧です: 「一瞬の風になれ 第二部:ヨウイ」 佐藤多佳子:

» 一瞬の風になれ 2−ヨウイ−/佐藤多佳子 [Book] [miyukichin’mu*me*mo*]
 佐藤多佳子:著 『一瞬の風になれ 2−ヨウイ−』  一瞬の風になれ 第二部講談社このアイテムの詳細を見る  第1部を読んでから、1ヵ月弱。  あーもー、待ち兼ね山ですよ。  間が少し空いたせいか、  読みはじめ少し「あれ? これ誰だっけ?」  みたいなところがあって、ちょっとあせりました^^;;  でも、それもほんの最初だけ。  あっという間にまた引き込まれて、  もうほぼ一気読み状態でした。  この勢いとテンポ、ほんとすごいよー。  陸上を始めたばかりの第1部と違って、  新二も連も、かな... [続きを読む]

受信: 2007年6月20日 (水) 00:11

« 「一瞬の風になれ 第一部:イチニツイテ」 佐藤多佳子 | トップページ | ■雑談:行く手を阻むもの »