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2006年11月24日 (金)

「ガールズ・ブルー」 あさのあつこ

ガールズ・ブルー ガールズ・ブルー

著者:あさの あつこ
販売元:文藝春秋
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ちょっとあさのさんにしては終りが呆気ない。
うーん「バッテリー」や「The MANZAI」が衝撃的だったからか、
今回はある意味、普通の話。ある意味、一般的現代児童小説。
そしてとても個人的なことですが、何だか昔読んだ気がした。
読んだのかな、私・・・読んだのかな・・・;(記憶が無い

自分大好きなあたし・理穂に、生まれながら病弱なくせに超勝気な幼馴染・美咲、
それに兄貴がエリート野球選手の如月、その他もろもろの楽しいメンバー。
私たちの通う高校は県内有数の掃き溜め高校で偏差値もめちゃくちゃ低い。
勉強は大嫌いで、遊ぶの大好きで、おまけに夢もなく、行く先不安定。
そんな高校生は世間からは疎まれ、非難の声を浴びるけど、
でも本当は大人が思っているより、私たちは勉強以外は優秀なのだ。
他人を羨んで文句を垂れるより、今この時を楽しみたい!そんな話。

新聞に載ったおばさんの投書のように、
「学力より豊かな心が必要」だなんて臭い言葉は現代の子供には意味は無い。
今の子供は柄が悪いと言われ続け、ガラが悪いと言うのは、
髪を染めてて、スカートが短くて、コンビニにたむろしてぎゃあぎゃあ騒いで・・
と、こんな行動をするヤツらの事だ、と定義づけられている。
大人が決めるそんな型にはめられて、ガラが悪いんだから、
援助交際してるんじゃない?とか、煙草吸ってるんじゃない?とか、
そんな決め付けは真っ平ごめんだ、と強がる理穂たちの様子が現実味があった。
皆がそれぞれに成長し、問題を抱えていて、でも型に当てはめて
非難しているだけの大人なんて、私たちの中身を見てくれて無いでしょう?
と現代の家庭や学校の教育問題の重要さを暗に指している。
さすがはあさのさんですが、友情関係もしかり。
親友と呼びたくないと言う美咲への親友よりも深い愛情が素敵です。
「美咲が抜け落ちてしまったら、何が残る?」
理穂が自分に問いかけた切ない気持ちと、生物はいつかは死ぬと言う決定事項。
そこを深刻に考えたいけど、考えなくちゃいけないって判ってるけど、
17歳の今だけは、生きると言う事だけを考えてもいいですか?
と言う若々しい訴えが響いている。
でも・・・ちょっと話が平坦かなぁ。猫事件も曖昧だし。
第一睦月はこのまま終わっていいのか?!とちょっと疼いたり。笑
是非若いうちに。

★★★☆☆*84

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コメント

あさのさんの本を初めて読んだのがこの本だったような気がします。
「これだ!」って思ったはずなのに、「バッテリー」にその気持ちを取られましたけどね(笑)

単行本の青の表紙に心を奪われて読んだ記憶があります。
またもう一度読み直したいと思っていたので、早速買いに行かなければ・・。

今は色々なあさのさんの作品を読んできているから、違和感を感じるんでしょうかね。
読み終わったら記事にする予定なので、また遊びに来てください。

投稿: すきま風 | 2006年12月 1日 (金) 21:41

こんばんわ、いらっしゃいませ^^*

「バッテリー」はいいですよねぇ。
私は初あさのさんは「バッテリー」でした。
「あぁこの人凄い!!」とやっぱり思いましたけど、
でも「The MANZAI」には負けてしまいました。笑
「これだ!」って思っていたのに、その気持ちがかすむ瞬間は、
悲しいような、嬉しいような・・・。
でもいい作品に出会った時の感動は計り知れませんよね。

単行本は真っ青でしたよねぇ。
私も前に手に取ったような気がします。多分買ってはいないので立ち読み。苦笑
私は文庫になるまで待ってしまいましたけれども。
「バッテリー」の6巻も辛抱強く待っているのですが、なかなか出なくて・・・涙
単行本もそうですが、文庫本が出るとまた読みたくなっちゃいますよね。
そしてお金が・・・笑

そうですねぇ、一度気持ちをまっさらにして読みたい気もしますけどね。笑
比較するのも楽しいのですけれども。
記事楽しみにしております^^*
また遊びに行きますね!

投稿: るい | 2006年12月 1日 (金) 22:57

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