« 「4TEEN」 石田衣良 | トップページ | Winding Road »

2006年10月 3日 (火)

「The MANZAI 1」 あさのあつこ

The MANZAI 1 The MANZAI 1

著者:あさの あつこ
販売元:ジャイブ
Amazon.co.jpで詳細を確認する


おもしろ~い!!あさのさん、やっぱり凄いわ。感激。
「バッテリー」も楽しかったけど、こっちも格別にいい。
漫才がこんなに奥深い物に見えるなんて、びっくりですよ。
楽しいから一度読みなさいよ、と差し出したい一冊。
3巻までイッキ読みしそうな予感。笑

転校1ヶ月目の瀬田が告白されたのは、秋本と言う男だった。
一際強引に相方を申し出る秋元に戸惑う瀬田であったが、
「ほんまにおかしゅうてたまらん笑い」
を心から求める秋本の思いに折れ、少しずつ心を開いてゆく。
2人が繰り広げる絶妙なコントがたまりません。

蝕む過去の記憶と、心から笑う笑いのパートナーに
自分を求める秋本が交差し、瀬田が葛藤する様子がとても共感できる。
今まで腫れ物に扱われ、自分の事でも、他人の事でも本音を聞いた事が無い。
それは改めて再認識すると凄く虚しく感じてしまうかも知れない、
だけれど、その心の奥に詰まった言葉を紡ぎ出させてくれる相手が出来た、
ただそれだけの事だって実はとても大きなことなんだ。
そう感じさせてくれる話です。
周りの環境が変わり、急に自分を求める人間が出現し、戸惑う。
もしかしたら、以前のように自分はからかわれているだけなのかも知れない、
なんて本当はちょっとした杞憂に過ぎないのに、
肩を張って身を固めすぎていた瀬田が、秋本と一緒にいる事によって、
まるで冷たい氷が温められて解けていくような様子が素敵です。
あとは、ウケる漫才。笑えます。
中学校の記憶を思い出しながら、こんなメンバーであんな事やったら、
そりゃもう絶対ウケるって!と一人でニヤニヤして読みました。
もしかしたら頭が笑いの方向に向いたのかも、って言う瀬田の言葉があったのですが、
その言葉どおり、会話で無い部分の瀬田の一人ツッコミにも受けてしまった。
「いや、森口の匂いっていいなと、ぼんやりしてました、なんて言えるわけなかった」
のところが、瀬田の言葉かと思うと可笑しくて仕方なかったです。
楽しいから一度読みなさい、と差し出す一冊。
青春はいいです。是非に。

★★★★☆*96

|

« 「4TEEN」 石田衣良 | トップページ | Winding Road »

コメント

 こんばんは♪

 あさのさんといえば「バッテリー」が有名すぎますけど、
 これもなかなかよいですねー。
 秋本のまっすぐさと、歩のボケ具合が、
 すごくいいコンビネーションですよね。
 今3巻途中なんですよ^^ わくわく♪

投稿: miyukichi | 2007年8月22日 (水) 00:05

>miyukichiさん

こんにちわ~TB&コメントどうもありがとうございます^^*

そうそう、私は実はバッテリーよりもこっちの方が好きだったり。
バッテリーはなかなか真摯な感じだったけど、
こっちは辛い事を陽気に伝えよう、みたいな感じがして、
好きだったりします。伊坂さんみたいな?(笑)

二人の漫才には笑わせられますね。
早く4巻でないかなぁ~3巻たっぷり味わって読んでくださいね!

投稿: るい | 2007年8月24日 (金) 17:05

転校1ヶ月目の瀬田が告白されたのは、秋本と言う男だった。
一際強引に相方を申し出る秋元に戸惑う瀬田であったが・・・ってありますけど。↑コレ・・本じゃないんですか?

投稿: 名無し@ | 2009年8月20日 (木) 22:58

>名無し@さん

こんにちわ~コメントが遅くなってしまい申し訳ないです;;

あぁ!そうですたぶん…すみません。
誤字脱字ナンバーワンブログの座を狙っております!

…いえ、嘘です。
以後気をつけます。
ありがとうございました、後で訂正しておきます。

投稿: るい | 2009年9月25日 (金) 18:01

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「The MANZAI 1」 あさのあつこ:

» The MANZAI 1/あさのあつこ [Book] [miyukichin’mu*me*mo*]
 あさのあつこ:著 『The MANZAI 1』  The MANZAI 1 (ピュアフル文庫)あさの あつこジャイブこのアイテムの詳細を見る  中2の瀬田歩(男)は、同級生の秋本貴史(男)から  突然、「つきあってほしい」と迫られ――(笑)  タイトルからわかるとおり、  彼らが漫才コンビを組むお話です。  といっても、プロを目指して弟子入り修行、  とかではなく(今のところ)、  とりあえず1巻では、文化祭の演目として  「ロミオとジュリエット」を漫才仕立てで  演じるところまで。  あさ... [続きを読む]

受信: 2007年8月22日 (水) 00:00

« 「4TEEN」 石田衣良 | トップページ | Winding Road »