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2006年10月11日 (水)

「ねじまき鳥クロニクル 第1部:泥棒かささぎ編」 村上春樹

ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編

著者:村上 春樹
販売元:新潮社
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さて、春樹さんはノーベル賞とれるでしょうかねぇ・・・。
あと15時間後?位に発表かと思いますが。
是非とも受賞してしいてはインタビューコメントとか聞いてみたいですね。
多分、予想は文章でコメントだと思いますけれども・・・。

ねじまき鳥、いつ読んだんだっけ?と疑問に思うくらい昔に読みました。
中学生かなぁ。その時はこりゃ凄いや、と思った物でしたが、
今日は再読してみて、少し暖簾に腕押し気味でした。
何となくくどい感じがするんですけども、どうなんでしょう。
こんなに春樹さんの文章くどかった・・・?
久しぶりに「ノルウェイの森」も読みたくなりました。

失業した「僕」が、日常に中で遭遇する、奇妙な出来事や人物の話。
家の猫を捜索して出会った、水を薦める不思議な力を持った加納マルタ。
突然電話を掛けてくる謎の女。裏路地で出会った足を引きずる少女。
「僕」に水に注意を促した死んだ占い師の遺品を配る義腕の老人・・・。
あまりに突飛な出来事が起きるため、順序立てて妻に話す事を諦めてしまい、
そこにちょっとした秘密が生まれてしまう。
そんな時、妻が「僕」の知らない香水の香りを漂わせていた。
出来事はこれから始まる予感がするし、それぞれのちょっとした秘密は、
いつの間にか取り返しがつかないものになってしまったようだと言う話。
3部作、1部目。

久しぶりに春樹さんを読んだ気がする。
やっぱりこの頃の文章がすきかなぁ。「世界の終り~」もいいんだけども。
そしてこの本の大部分は会話(と言うか一方的な語り)で成り立っている。
それがどうにもくどいなぁ、という感想を持ってしまったのですがね。
会った人、会った人が、こんなに長い話をしてくれる物だろうか?
とかちょっと皮肉な意見をもってしまい・・・・。
ストーリはまさに序章、と言った感じ。随分前に読んだままだったので、
水と井戸と不思議な能力の発端はここにあったのか、と納得した。
あと「僕」の義兄との対立?というか蟠りを長々と語った後の、
「オーケー、正直に認めよう、おそらく僕は綿谷ノボルを憎んでいるのだ」
と言う文で思わず苦笑。やってくれるね、春樹さんと。笑
前文で綿谷ノボルがどうなろうと関係ない、と言ってるくせに、
この開き直りに清々した気分にもなった。
後は、ノモンハン事件の事ばかりが頭に残っていますね。
老人が語る過去話は泥臭くリアリティがあり、グロテスク。
皮を剥ぐあたりは正直飛ばし読みしました。苦笑
相変わらず、まだまだこれから。次はどうなるの?
って漂わせる終りで読者を長編に引き込む力は抜群ですね。

★★★☆☆*86

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