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2006年8月12日 (土)

「失踪HOLIDAY」 乙一

2006080801  失踪HOLIDAY

著者:乙一
販売元:角川書店
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角川スニーカーの乙一さん。
何となくスニーカーはこんな感じのファンタジー(?)が思い浮かぶ。
でもなぁ乙一さんは生グロイのが売りな気がして、
ちょっと物足りない感じがする。大人しすぎるんだよな、きっと。
ストーリーは好きだけども、やっぱ乙一さんには殺人事件の勢いも欲しい。

実母が再婚して超お嬢様になったナオは、その後実母が死に、
さらに義父が義母と結婚したため、金持ちの子供でありながら、
家族の誰とも血の繋がりの無い人間になってしまった。
その微妙な関係と、義母との不和に嫌気が差し、
自作自演の誘拐事件を企て、自分を心配してもらおうとする話。

使用人クニコの狭い部屋で窮屈な生活をしながら、
自分が浚われたと言う脅迫文を家に送りつけ、偽装誘拐事件を発生させる。
主人公は狭い部屋でゴロゴロしているばかりで、
主に主人公の言葉でクニコの行動の説明ばかりされている。
分類的に言えば、「夏と花火と私の死体」系に属されるかなぁ、と。
結末に「あぁ、やっぱり」と思ってしまった。
何となく乙一さんにしてはちょっとあっさりし過ぎていて物足りない。
文章はいつも以上にコミカルになっていて、明らかにウケを狙っている。
いや、悪くは無いのですけれども・・・・。
特に「いやもう断じてそういうわけではないのである」
って文が4・5回出てきて、このくどさを笑って下さい。と言う感じ。笑
まぁ一番の見所?は、家族の反応でしょうか。
自分の存在を確かめたくて誘拐事件を見せかけたわけで、
クニコもばれない様にすればいいだけのはずなのに、
わざわざ義父や義母に質問したりするあたりが感動的。
結末に向かうにつれ、主人公が反省し事件を起こした事を後悔するが、
なんとの偽装誘拐事件は他の人に利用されててビックリだね、
って言うのがコンセプト。終始ギャグ多め。
最後は和やかに終わっていい感じです。
うーん。でも私は乙一さんにはグロさを追求したい。苦笑
たまには平和的な話もいいかも。

*73

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