「陰日向に咲く」 劇団ひとり
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陰日向に咲く 著者:劇団ひとり |
劇団ひとり・・・正直感心した。
うん、まさかこんなに感動するとは思ってもみなかったし、
オチがあるのが見え見えなんですが、でも結構意外性があってなかなか。
恩田さんも言っているようにあと2冊書いてみて欲しい。
むしろウケない芸人よりも向いてる気がするよ、なんて。笑
一人一人の話が取りあえず面白い。
ホームレスだったり、なんちゃってカメラマンだったり、駅員だったり・・・。
何気なく読んでるとしっかり騙されてしまい、オチを知って悔しい。
一番良かったのはやっぱり先入観のない状態で読んだ、
最初の「道草」かなぁと思います。ひっかかった、ひっかかった。
サラリーマンに嫌気が差した男が、ホームレスに憧れ、
昼間は出勤し、夕方にはボロボロの服に着替えホームレス生活を送り始める。
そんなある日、ホームレス達の中に有名野球選手の父親がいると言う話題になり、
大法螺吹きのオヤジが、父親ではないか?と疑われる。
皆も歓迎し本人も満更ではなく、祝福ムードで、
生き別れていた息子との再会を喜んでいた・・・・。
喜んでいた・・・のに実は・・・!!と言う感じ。
本当騙されたー・・・。まさかいつもは大法螺吹きでも、
少しは本当の事を話しているんだ!とちょっと関心していたのに、
裏切られた感たっぷりで、劇団ひとりにやられたな、と思った。
「ピンボケな私」「鳴き砂を歩く犬」
は話口調で進められているけど、あまり気にならなくて良かった。
どちらかというと、親近感が湧いてなかなか気持ちが伝わる気もする。
うん、まぁこの本は読んでみないと判らないよ、って事で。
書いちゃうとオチが判って楽しく無いからね。
是非、一読を。損はありません。
*80
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コメント
こんばんは。
これ、Oさん(髪が長いあの子)にすすめられて
生協で半分くらい立ち読みしましたよ。
あと半分もそのうち立ち読みしてこようと思ってます。
思いがけず面白かったので
失礼だけどびっくりでした。
リンクさせてもらいました!
いちおう報告です。
短いですがこのへんで♪
投稿: koba | 2006年8月24日 (木) 01:38
こんばんわ、こんばんわ。
Oちゃん元気ですか?
生協で立ち読みですかぁ、まぁそんなんでも十分だね。
話の内容が軽いし立ったままでもサラリと読めるよ。
ちなみに私は買ったけど、現在会社内で図書扱いでお姉さんの手を回ってますよ。笑
面白いよね、不覚にも。
不覚にも。
ちょっとウルウルきっちゃったりして、これは何かの間違いだと・・・。
うん、見直した、劇団ひとり。
むしろ作家になっちゃえよって感じ。
脚本家とか?
お笑いはさほど好きじゃないので。
ではではリンクどうもでした!
これからもどうぞカエルでご贔屓に。
(そう言えばもう一つのリンクって私知ってる人・・・?)
またカエルにもお邪魔しますわ。
投稿: るい | 2006年8月25日 (金) 02:08
るいさん、こんばんは♪
遅ればせながら読みました^^
なんかどのブログを見てもけっこう絶賛で、
私だけが悪魔のような気がしてきました^^;;
いや、たしかに着想とかはよかったんですけど。。
もししっかり本業の作家さんだったら、
すごく可能性ありますよね。
でも、これからもお笑い&ときどきドラマの
片手間(?)に書くとしたら、
小説のほうの進歩はあまり望めないのかなぁ、とも。
なによりもう表紙に吹き出してしまったもので、
それが尾をひいたのかもしれません。。^^;;
投稿: miyukichi | 2007年8月 4日 (土) 01:11
>miyukichiさん
コメント&TBどうもありがとうございます^^*
読まれたのですねぇ、もう一年前かぁ!驚きです。笑
そうかぁ、miyukichiさん不評だったようで。
確かに皆さん絶賛してますよね。私も結構してるかも…?
あぁでも分かる気がしますよ。
あのーあれですよ、最初に読み始める時の心意気の差ですよ、きっと。
私は凄く馬鹿にしてましたからねぇ、然程お笑いも好きじゃないし。
「絶対面白いはずが無い」 ←結構酷い
と思って読み始めたので、「案外面白い」と思ったのです。
なので、周りが「面白いよ」と言って、面白いと思って読み始めると、
「それ程じゃない」と思うのかもしれません。
老後は是非小説書いて欲しいですね。笑
笑いが廃れた頃に、こっちに来るのもいいかもしれませんし。
表紙はナルシストでしたねぇ、
まさか自分の著書で、自分の写真使う人っていないし。笑
そういうところもmiyukichiさんはだめだったんでしょうね。
投稿: るい | 2007年8月 4日 (土) 23:14