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2006年8月30日 (水)

「インストール」 綿矢りさ

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著者:綿矢 りさ
販売元:河出書房新社
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一番初めの正直な感想・・・ガキっぽい・・・
いや、言い換えれば若々しくて新鮮な文章。
ははぁ、これで賞が取れるのね?
同じ十代ですけども、共感も得る事もなく、ただ単調に読んでしまった。
何回か読めば変わるだろうか・・・(そうは思えない
でも同世代として何か共感したいなと言う思いはあるので、
今度は「蹴りたい背中」でも読んでみよう。

毎日の単調な生活に飽き飽きしていた女子高生が、
自分の周りの世界を変えようとするフレッシュ感たっぷりな話。
部屋の何もかもを捨てて、学校も億劫になり
ひきこもりを始めた「私」はひょんなことから小学生・かずよしと共に、
エッチなサイトのチャット譲としてアルバイトする事になる。
17歳、うーんそんなものか。と思ってしまった。
インターネットを通じて大人の世界に踏み込む事によって、
微妙な情緒・例えば客に自分を「雅」だと偽る事で得る罪悪感や、
社会の民主主義の生産についての疑問などに直面する事によって、
「私」は徐々に成長していく様子が描かれている。
やはり作者が若いだけあって、主人公の気持ちも女子高生ありのまま、
という感じがし、生き生きした印象がある。
しかし、裏を返せばそれだけ未発達な文章であるわけで・・・
まぁその年代枠ではずば抜けた才能があるのかもしれませんけれども。
ラストの清清しさはとてもよかったですけどもね。
そこがまさに若くしてしか書けないのかな、なんて思いました。
主題の「インストール」もうちょっと大げさに
「インストール」具合を書いても良かった気もします。
今後に期待、と言うことにしてひとまず。

*70

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コメント

 「蹴りたい背中」もこれも、両方読みましたが、
 「蹴りたい~」のほうがよかったかも。
 芥川賞受賞には驚きましたが・・・。
 (同時受賞の「蛇にピアス」(金原ひとみ)のほうが
  私は好きでした)

 それより、記事中の「同じ十代ですけども」に、
 めちゃめちゃびっくり!!
 るいさん、とてもしっかりした文章を書かれるので、
 まさか十代だとは、思いもしていませんでした。
 すごすぎます^^

投稿: miyukichi | 2006年9月 2日 (土) 11:29

こんばんわ、コメントどうもありがとうございます!!
「蹴りたい背中」の方が面白かったとの事で・・・!
情報ありがとうございます♪早速今度読んでみようと思います。
(「蹴りたい背中」ってでもハードしか出てないんでしたっけ・・?←結構重要。笑)
金原ひとみの方がお好きだそうで、私はまだ読んだ事が無いのです。
「蛇にピアス」今度探して見ますね。
そう言えば先月号(先々月?)の「ダ・ヴィンチ」に作者紹介されてた気がします。
うーん、それにしても本当、芥川賞受賞にはビックリですよ。今でも。

そうなのです。実は今年成人式なので、まだ未成年だったりします。
特に見た目、決して歳相応に見られたことがありません。苦笑
>とてもしっかりした文章を書かれるので,
ありがとうございます;!
文章を書いていてそんな事を言って頂けたのは初めてだったので嬉しいです>△<
まだまだ世間知らず者ですが、これからもどうぞよろしくお願いします。

投稿: るい | 2006年9月 4日 (月) 00:47

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