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2006年8月24日 (木)

「バッテリーⅣ」 あさのあつこ

バッテリー〈4〉 バッテリー〈4〉

著者:あさの あつこ
販売元:角川書店
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面白いよ~でも振り返るともう4巻?みたいな衝撃が。笑
4巻も読んだって言うと、物語では4年位立ってもいい気がするんだけど。
でも1年も経たないこの作品は、だからこそ奥深いと言いたい。
この思春期の少年の心情を事細かに描くセンスが素敵です。

超自意識過剰少年・巧が甲子園(全国大会?)を目指すスポコン小説第4巻。
天才ピッチャー巧は強者を前に更に強く早いボールを投げるようになった。
しかし当のバッテリーである豪はまだボールを受ける自信が持てず、引きこもる。
そんな時にチームメイト吉貞が巧のキャッチャーに名乗りを上げる。
豪はあまりに門脇に拘るあまり、キャッチャーとして大切なゲーム作りを忘れ、
どんな球を引導するか戸惑いそれにつられた巧ともどもバッテリーが崩れてしまった。
実際そんな事頻繁に起こる事なんじゃないか?と疑うけれど、
これまでのストーリーで確立された、巧の偏屈な性格と、
豪の一人で抱え込む性格から、より深刻に事が進んでゆく。
自分の信じた相手に球を取ってもらえない、と言う巧の初めての強い動揺と、
自分のキャッチャーとしての自覚を疑う豪の気持ちがとてもリアルに伝わってきた。
「電話をして・・・いや、豪の家に行けばよかった。」
いつも強気で自分が折れる事なんて無い巧がふと漏らした感情が切ない。
話の展開としては、横手のメンバーがより鮮明に描かれ始め、
特に門脇と瑞垣のコンビがとても興味深い。
仲が良さそうなのに、実はお互い疑いあっている、と言う設定が良く、
ライバル意識の強さを隠す瑞垣の姿にも心を打たれる。
あと、なんて言っても4巻からのいいところ、と言えば「姫さん」!笑
瑞垣が巧につけたニックネームが、これまでの巧にかなりヒットしていい感じ。
何て言うんだろう・・・・あの「テニスの王子様」的なトキメキがありました。笑
まぁ1・2・3の次にどうぞ、って事で。
甲子園の季節ですから、野球小説が読みたくなりますね。なんて。

*89

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