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2006年7月11日 (火)

「失はれる物語」 乙一

失はれる物語 失はれる物語

著者:乙一
販売元:角川書店
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文庫本になるのを待ちに待って買った本。
乙一さんにしてはさっぱりでほろり切ない系。
ちょっと何だかストーリーがパターン化してきた気もする・・・。
そんな乙一さんが好きだけど。笑

う~ん・・・どれもよかったのですが、やはり表題作に一票。
まさか病人の立場から書いてくるなんて・・・!と驚き。
あのお父さんは本当切なかったでしょうね、腕鍵盤。
「私はもうあなたの妻であることをやめます」
ってとこ読んだら鳥肌が立ちました。
だってさ、本人だったら耐えられないよ?とか思っちゃって。
でも指しか動かせないような重病な患者の心理や葛藤と
その奥さんの辛さが、腕鍵盤で美しく表現されてると思います。
さすが乙一さん。
文章は結構面白く書かれている部分がありますが、
この話は物語の構成がとても素敵です。
あとは・・・「傷」と「しあわせは子猫のかたち」かなぁ。
何だかちょっと新鮮な感じがしました。
これはギャグなしの切ない系エピソードだったので、
読み終わった時じわりとくるものが・・・!
特に「傷」の方は親子関係にも注目です。
それと後は書き下ろしの「ウソカノ」は面白かった。
ちょっと主人公が妄想癖があるところが「はじめ」に似てる気もしましたが、
爽やか青春系で、心に抱いてた夢はいつか叶うよ、系。
これも珍しい気もしました。
乙一さんのあとがきも楽しいですが、
書下ろしが載ってるのも捨てがたいですね!
皆様も書き下ろしつきの文庫本で是非一読を。

*82

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「乙一(おついち)」著作品についての感想をトラックバックで募集しています。 *主な作品:夏と花火と私の死体、GOTH リストカット事件、ZOO、暗いところで待ち合わせ、七つの黒い夢、さみしさの周波数、きみにしか聞こえない―CALLING YOU、GOTH、小生物語、失踪HOLIDAY、..... [続きを読む]

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