「重力ピエロ」 伊坂幸太郎
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重力ピエロ 著者:伊坂 幸太郎 |
初伊坂さん。この作家は今後伸びるだろうな、と確信。
伊坂さん、凄い。
ユーモアセンスにただただ感嘆する。
久しぶりの私的ヒット作家です。これからもたくさん読もう。
単刀直入に言うと、遺伝子と放火の話。
遺伝子の会社に勤める私と、母が強姦魔に襲われて出来た弟・春が、
それぞれ内密に別の方法で強姦魔を殺そうとする。
そこに家族の温かさと、井坂さんのユーモラスな文章が加わり、
この上ない深みと切なさ・感動が溢れている。
「春が二階から落ちてきた」
この書き出しがとても好き。そして文末のこの文も好き。
私にとって春は二階から突然落ちてくるような、ふわりとした存在だった。
事実を知った私は、きっと随分前からその事を考えていたのだろうと思う。
さり気無い母の行動であったりだとか、自分とは違う能力を持った春を。
一般的に言う「家族」が例え遺伝子的な繋がりを持っていなかったとしても、
自分たちは「家族」であって、2人の兄弟は「最強」であると思っている、
と言う春の姿を眺める私の心情がとても素敵でした。
「おまえは俺に似て、嘘が下手だ」
と言う父親の言葉に思わず泣いてしまった。
いくら隠していても、「親」である父親は、春のやった事をお見通しなんだよ、
って言うあの表情が伝わってくるようで、じーんときました。
それと、「俺には兄貴がいないとダメなんだ」と言う春の素直さも。
この2人は血の繋がった兄弟以上に兄弟なのだなと思った。
この話に過去の回想場面が結構出てくるのですが、
それが今の状況を裏付ける、と言うような形で完璧にリンクしている。
もはや文章に無駄な物は何も無い、といった感じ。
そして言葉を失うほどのユーモアセンス。
ビックリしました、こんなシュールな話なのに面白いなんて。
「深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ」って言う春の言葉とおりです。
会話であったり文章中であったり、取りあえず何かしらボケがある。
セリフだけが続く場面も、リズミカルで違和感が何も無い。
完璧だ、伊坂さん。
是非読んだ方がいいです。
私も次はラッシュライフでも読もうかな、と。
*96
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» 重力ピエロ トラックバック 幸せな時間の積み重ね
伊坂幸太郎さんの「重力ピエロ」を読みました。
伊坂さんの作品は読後、溜息がでますね。
素晴らしいです。隅から隅まで緻密な計算が施されていて、魅力ある登場人物、センスのいい会話、豊富な知識、ひねりの効いたトリック、社会悪に対する強い批判、説得力のある少し変わった正義論。
かなり重たい設定なのに軽やかな文体なので読んでいて辛くありませんでした。
途中で他の作品の登場人物がさりげなく顔を出すところなどまた伊坂さんの作品の�... [続きを読む]
受信: 2006/08/02 0:02:15
» 「重力ピエロ」 伊坂幸太郎 トラックバック 徒然ノート
重力ピエロ 新潮文庫 (い-69-3)伊坂 幸太郎 (著) 文庫化された伊坂幸 [続きを読む]
受信: 2006/08/25 8:52:05
» 重力ピエロ トラックバック miyukichin' mu*me*mo*
伊坂幸太郎:著 『重力ピエロ』
この人の小説を読むのは初めてだったんですが、
いやー、すごいよかったです{/ee_3/}{/kirakira/}
文章にリズムがあって、会話もテンポよく軽妙。
それでいて、深く考えさせられるテーマが、
実は背景に潜んでいる。
「本当に深刻なことは
陽気に伝えるべきなんだよ」
作中での主人公の父親のそんな台詞は、
そのまま、この小説そのものをも
... [続きを読む]
受信: 2006/09/22 22:21:39
» 重力ピエロ [伊坂幸太郎] トラックバック 玉葱の本棚
重力ピエロ伊坂 幸太郎著 amazonでレビューをみる オンライン書店BK1でレビューをみる 兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見す..... [続きを読む]
受信: 2006/10/04 23:38:53
» 重力ピエロ トラックバック のりぞーちゃんのブックレビュー
重力ピエロは重いテーマを扱っている割には小気味良いテンポで軽快です。 だから読 [続きを読む]
受信: 2006/10/17 9:59:50
» 伊坂幸太郎【重力ピエロ】 トラックバック ぱんどら日記
仙台の某書店で伊坂幸太郎氏を見かけたことがある。
私は文庫本を物色しながら、ちらりと隣の客を見て、「どこかで見たような顔」と思ったけど、そのときは思い出せなくて。
あとから思い出した。
あの人、伊坂幸太... [続きを読む]
受信: 2006/11/10 10:51:10
» 妄想キャスティング――伊坂幸太郎【重力ピエロ】 トラックバック ぱんどら日記
【重力ピエロ】文庫化記念。
伊坂幸太郎5回目の直木賞ノミネート記念。
ダブル記念の妄想キャスティング。
遺伝子を扱う会社につとめている「泉水」(いずみ)には、小出恵介。
その弟の「春」には、... [続きを読む]
受信: 2006/11/10 10:51:53

コメント
トラックバックありがとうございました。
とても深く素晴らしい感想で文章を読みなれている上に書きなれた方なのだと思いました。
そして読みやすいブログですね。
私も読書が好きなので勉強になります。
またこちらに伺いたいと思います。
投稿 hukujyusou0122 | 2006/08/02 0:11:44
こんばんわ、TB&コメントどうもありがとうございます!
いえいえ、こちらこそhukujyusou0122さんの感想に
とても共感するところと、納得する部分があり新鮮でした。
私は伊坂さんの作品でこの本が初めてだったのですが、
他の作品の登場人物も出てきているようで、
読み終わって今更ですが、ちょっと悔しい感じです。笑
伊坂さんの本、これから沢山読もうと思います。
私も読書好きなので、出来るなら図書館のように感想を並べられたら・・・
とか無謀な希望を抱きつつ、少しずつ感想書いています。笑
変なところで凝ってしまう癖があるので、
本棚もあいうえお順でなくでは気がすまなくて・・・!
読みやすいとの事で、とても嬉しいです。
こちらからもまたお邪魔させて下さい。
投稿 るい | 2006/08/02 2:28:25
はじめまして、トラックバックありがとうございました。私も伊坂作品はこれが初めてでした。記事にも書かれていますが、同じようにこの作家さんはすごい!!と思いました。ほかにもいろんな本を読んでいらっしゃるんですね。また参考にさせて下さい。
投稿 kiitigo | 2006/08/02 17:21:12
初めまして、こちらこそコメントどうもありがとうございます!
私も初伊坂さんでしたが、さすが直木賞候補だけあって(?
ものすごい衝撃でした。もう黙々と読んでしまった感じです。
もっと早くに知っていれば・・・!!とちょっとすでに後悔気味です。
でもまだ早いほうかな・・・?これで本当に直木賞でも取ったもんなら、
これ以上に、一躍有名な作家に躍り出てしまいますもんね。
まだ・・・まだ大丈夫、と言い聞かせつつ読み漁ります。笑
そうですね、他の作家だと、村上春樹や乙一などを好んでます。
あと女性だと森絵都や恩田陸あたりでしょうか。
こちらこそ、またレビュー記事がありましたら参考にさせて下さい。
投稿 るい | 2006/08/03 2:39:55
こんばんは♪
私も初伊坂さんで、これ読んでみました☆
(実は読もうと思った直接のきっかけは、
このるいさんの絶賛記事を読んで
興味をもったためです^^)
るいさんと同じく、私も伊坂さんにハマりそうです!
ほかにもいろいろ、読んでいきたいと思います。
TBさせていただきました。
よろしくお願いします◎
投稿 miyukichi | 2006/09/22 22:25:07
こんにちわ、コメントありがとうございます!
わわわ!なんと私の記事をきっかけにして下さったそうで!
とても嬉しいです^^*。ありがとうございます。
下手な感想文ですけどこういうお知らせを頂くと、
止められなくなっちゃうんですよね、なんて。笑
伊坂さんは、初めて読んだ時の衝撃がまだ・・・!!みたいな。笑
本当にいい作家さんですよね。絶賛、絶賛☆
哲学的とか文学的とか難しい観点からは判りませんが、
一般の読書好きとしてはかなりの好評価です。
そして伊坂さんの一番凄いところは、作品にハズレがない事。
かれこれ6冊?読みましたが、どれもそれぞれ面白い。
言いたい事もちゃんと伝わってきて、その伝え方も、
「あぁこう言う伝え方もあるよね」って思わずうなずいてしまいます。
初めは「もっと早くデビュー作から読めばよかった!」とか後悔したのですが、
今ではこの調子で読むと単行本が読み終わってしまうのはもったいない!
なんて思っています(笑)伊坂さんの訴えを逃さないように、
ゆっくりしっかり読みたいなぁ、なんて思いました。
是非是非一緒にはまりましょう!!笑
読んだ中ではデビュー作「オーデュボンの祈り」と
「陽気なギャングが地球を回す」あたりが特に。
「アヒルと鴨のコインロッカー」も映画になる前に読むのもいいかもです。
それではこちらからも後ほどTBさせていただきますね。
どうもありがとうございました。
投稿 るい | 2006/09/28 15:14:06