« 「六番目の小夜子」 恩田陸 | トップページ | 「クライマーズ・ハイ」 横山秀夫 »

2006年7月 7日 (金)

「海辺のカフカ」 村上春樹

海辺のカフカ (上) 海辺のカフカ (下)

■海辺のカフカ * 村上春樹著

実は初めて読んだ春樹さんの本。
いや~衝撃的でした、こんな素敵な文章があるだなんて・・・!って。
あ、私の春樹ファンはここから始まったといっても過言ではないです。

最後まで意味が分からない・・・って言うのが初めの正直な感想。
コレってある意味コンセプトかもしれないと挫折した。笑
思春期の男の子が抱く心の中にあるモヤモヤを
物凄く深い観点・哲学で描き尽くしたストーリーに感嘆。
「どんなに手を尽くしても、もとどおりにはならない。」
っていうカフカとカラスのシーンがあるのですが、そこがやはりツボでしょうか。
この入り組んだ文章構成もこのためにあると言ってもいいかも知れない。
それにしても春樹さんの文章の美しさには本当憧れますね。
内容的に一番気に入っているこ所は、やはり森かも。
二人の狩人さんに合って、てくてく歩き続けるだけの場面ですが、
後ろを振り返れないような緊迫感がゾクゾクしました。
佐伯さんそっくりの女の子・と言うか昔の佐伯さんの登場も、
春樹さんならではの出現方法だな、と関心です。
普通だったら、時間がタイムスリップして~とか、
大胆に書いてしまいそうですが、春樹さんの場合、
そこに辿り着くまでも時間がかかり、かつそこには深い意味がある。
そんなことを思わせる一作でした。
結局のところ、子供が親を殺した殺人事件ですけどね。
そうなると、タナカさんは猫探偵でしょうか。
色々な解釈が出来そうですが、それは皆様ご自身でどうぞ。
大島さんとかカーネルサンダースとかユニークなキャラクターも必見です!

*80

|

« 「六番目の小夜子」 恩田陸 | トップページ | 「クライマーズ・ハイ」 横山秀夫 »

コメント

 コメント&TB、どうもありがとうございました◎

 思うところ、感じるところは、
 あちこちにいっぱいあるんですが、その1つ。
 文庫本の帯にもある、

 「僕は失われてしまった少女に恋をし、
  死んでしまった少年に嫉妬する」
 
 は、あまりにもせつなすぎましたね。

 いろんなレビュー書いておられるんですね。
 また来たいと思います♪

投稿: miyukichi | 2006年7月13日 (木) 22:34

こちらこそどうもありがとうございましたv
そうですねぇ思うところは沢山・・・!!
「僕は失われてしまった少女に恋し~」と
「君はこれから世界で一番タフな15歳の少年になる」
の帯にに惹かれて買ったのを覚えています。
文字通り切なくて素敵なお話でしたね。
こちらからもまた覗かせていただきますね。

投稿: るい | 2006年7月14日 (金) 00:06

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/126354/2531097

この記事へのトラックバック一覧です: 「海辺のカフカ」 村上春樹:

» 海辺のカフカ [miyukichin' mu*me*mo*]
 村上春樹:著 『海辺のカフカ』(上・下)      ベストセラー作家というのに、村上春樹という人の作品を、  これまで私は、ほとんど読んだことがありませんでした。  大昔に 『ノルウェイの森』 と、  あとは短編をいくつか読んだくらいで、  どんな内容だったかも覚えていません。{/face_hekomu/}  この 『海辺のカフカ』 も、もしもっと以前に読んでいたなら、  描かれている世界や、登場人物の�... [続きを読む]

受信: 2006年7月13日 (木) 13:21

» 村上春樹作品の紹介 [本が好き・・・]
僕は村上春樹作品の目ぼしいものは読んでいます。 初めて読んだ村上春樹の作品は、やはりというか話題になった「ノルウェーの森」でした。 しかし、あまり面白いとは思わなかったので、村上春樹に対 する興味は失せました。 ノルウェイの森 上 村上 春樹 (注)購入を検討の方は画像をクリックしてください!... [続きを読む]

受信: 2006年7月15日 (土) 03:52

» ※14・15.海辺のカフカ(上・下) [レザボアCATs]
作者/村上春樹世界で一番タフな15歳の少年と、不思議な力を持つ老人の話。二人の別々の話が、その世界が重なり焦点が絞られていく様が見事。 [続きを読む]

受信: 2006年11月26日 (日) 00:26

« 「六番目の小夜子」 恩田陸 | トップページ | 「クライマーズ・ハイ」 横山秀夫 »