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2006年7月17日 (月)

「白夜行」 東野圭吾

白夜行 白夜行

著者:東野 圭吾
販売元:集英社
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ドラマやってましたね~山田君。
実はドラマ始まる前に読んでたので、桐原のイメージに合わなくてショック。
もっと細面なイメージがしてたんだけど。
雪穂は綾瀬ちゃんでぴったりだったんだけどな、残念。
それにしても今更本の分厚さ見て、よくあの時読む気になったなぁと。笑

ドラマは、桐原自殺のシーンから始まっちゃってちょっと度肝抜かれ。
「えぇ!!あんな美味しいラストを最初に?!」って感じで。
小説は桐原と雪穂のストーリーが別々に描かれているので、
接点を見つけるのがすごく面白かった!
でも小説の方はいつ会ってるのか微妙なんですよね。
ちょっと東野さんは説明が端的で形容詞が少ない傾向が気になります。
私は一番あぁやっぱり雪穂と繋がってるんだな、と思ったのは、
桐原の薬剤師・典子とのセックスシーンでしょうか。(えろいなぁ
確か手がもっと大きくないとだめだ、見たいな事桐原が言うんですよね。
そこです、そこ。笑
あぁやっぱり桐原は雪穂と会ってるんだな!!と。
それにしても切ないですよねぇ、この話。
最近のヒット恋愛ストーリーにしては珍しく暗いし。
東野さん渾身の作って感じで、ストーリーもキャラクターも素敵です。
桐原と雪穂のシーンを縫うように詮索する、笹垣のキャラクターもよかった。
結局は時効を過ぎても嗅ぎ回る笹垣のせいで、
2人は逃げ回り、桐原が死んでしまうわけですが、
彼の愛情と、その悲惨とも悲劇とも言える2人の人生に感動です。
そしてそこまでしても一緒にいたいと思う愛情のさに
どことなく哀れみを混ぜて美しいまでに悲しく感じました。
東野さんの読ませる話、是非。

ドラマではラストの後に、ちょっと話が付け足してありましたね。
桐原が死んで雪穂が知らん顔で去っていくシーンで小説は終わりますが、
ドラマはその後も笹垣が雪穂へ問い詰め、雪穂は抜け殻のようになって行く。
自分のために死んだ桐原のために、どんなに辛くても自首はしない。
そう言う雪穂の思いが凄く伝わってきて泣けました。
綾瀬ちゃんの演技もよかったんだけども。(好きなんですよねぇ

★★★★☆*90

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コメント

るい様、TBとコメントありがとうございました。
ドラマの続きは見なかったんです。かなり小説と味が変わってきますね。小説では、女性の強さとしたたかさを感じたのですが。抜け殻になっていく雪穂ですか。再放送あったら見ようかな、と思います。

投稿: 灰色 | 2006年7月18日 (火) 10:16

こんばんわ、灰色様。こちらこそコメントどうもありがとうございます!
本当、小説とドラマは一味違いましたね。
ドラマでは予想以上に2人が一緒にいるシーンが多くて驚きました。
まるで小説で描かなかった部分をあえて作った・・みたいな感じもしました。
そうですね、小説の中の雪穂は強い女、って感じがしました。
会社を次々立ち上げていくって言うところにもありますが、
心のどこかで桐原の事をいつも思ってるから大丈夫、
と言う強さがどことなくあったように思います。

ドラマの抜け殻になって行くと言う部分は、ラストのほんの10~15分位です。
オマケ、みたいな形で付けられたのだと思いますが、
これがあるのと無いのとでは、随分結末の意味合いが違ってくると思いました。
そうですね、再放送がありましたら是非!私も見たいと思います。

投稿: るい | 2006年7月18日 (火) 22:12

 こんばんは♪
 またTBさせていただきました。
 よろしくお願いします◎

 私は正直、読後感は悪かったんですが・・・。
 読み応えはたしかにありましたね。

投稿: miyukichi | 2006年8月 8日 (火) 20:57

こんばんわ、TB&コメントありがとうございます!
読み応えは確かに・・・あれだけありましたからね、と同感。笑
今思い返しても、よく読む気になったなぁと自分でもビックリです。
完璧2冊に分けられる分量だったのに上下に分けなかったのは、
何か策略があったのだろうか・・・?と今更ながらに思います。
読後感あまりよろしくありませんでしたかぁ;
うーん、確かに私も形容詞の長い春樹さんとか読みなれているせいか、
文があまりに簡潔に述べられてるのでちょっと物足りなさはありました。
あと語り手が主体の感情をほぼ語ってくれないのも痛手ですね。
でもあれだけの量をほぼノンストップで読ませる東野さんの裁量と言うか、
文章に引き込ませる物語の濃厚さとかに関心を持ちました。
まぁ終始暗いのですけども・・・。
ドラマは一味違って暗いラブストーリー風になってます。
小説はどちらかと言えば、事件性が表で愛は裏って感じでしたけど。
機会がありましたらDVD(出てる?)ご覧になると少し感想変わるかもです。

こちらからも後ほどTBさせていただきますね。

投稿: るい | 2006年8月 8日 (火) 23:45

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