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2006年7月 8日 (土)

「クライマーズ・ハイ」 横山秀夫

クライマーズ・ハイ クライマーズ・ハイ

著者:横山 秀夫
販売元:文藝春秋
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横山さんにやられた!!って思った1作。
もう最高です。何も言う事ありません。
のむさん、薦めてくれてありがとう。本当に。

止まらない、止まらない!物凄いスピードで読みました。
「半落ち」から1年半ぶり位に横山さん読みましたが、
列なる文章の中に只ならぬ迫力に圧倒されました。
いつもと違う、って感じ。さすがは自分の土俵だからでしょうか。
(私は実は記者だって知らなかったのですが……)
悠木の世界最大級の大惨事と息子との軋轢と同僚の闘病と
部下の自殺の間で、必死にもがく悠木の苦悩と決死の決断がひしひしと
伝わってきます。小説なのにドキュメンタリーでいけるんじゃない?
って思うくらい丁寧で緻密なストーリーにもう文句の付けようが無い。
悠木の心の葛藤が、そのまま自分の事様に流れ込んできて、伊藤に
イライラしてみたり、安西との約束を破った事に本気で後悔しました。
勿論新聞社の社内でのモメモメな大変さや、現場とのやり取りの
歯がゆさの中の悔し涙、どれをとっても素敵でしたが、私は
「そのハーケン、淳君が打ち込んだんですから」
と言う燐太郎この一行で泣けました。自分を嫌っているのでは?
もう父と子の関係すらもてないんじゃないか?
と考えていたのに、実は息子は父のためにハーケンを残していた。
息子との関係に悩んでるお父さんにもお薦めの一冊です。

★★★★★*98

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