2008年4月21日 (月)

「真夜中のマーチ」 奥田英朗

真夜中のマーチ (集英社文庫) 真夜中のマーチ (集英社文庫)

著者:奥田 英朗
販売元:集英社
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中途半端…奥田さん、どこを目指したんだ?と思わず呟いてしまう。
いや、面白いんですけど、うん、人間味がありすぎるというか…
まぁむしろそこが奥田さんのいいところであったりするのだが。
もうちょっとキャラが非現実的だったら、違う世界を描けたかも。

若干二十五歳の横山健二こと、ヨコケンは出会い系パーティ屋だった。
医者の卵をパーティに呼び寄せては、サクラの女とやらせ、
後ほど言いがかりを付けて大金をぶんだくるのを職にしている。
ある日開いたパーティで、三田物産の息子、三田総一郎を発見し、
さっそくサクラの女を掴ませた。いよいよ金をせしめようとした時、
どうやら三田が、三田物産の息子ではなく、三田物産の社員の三田、
だという事を知り、計画がおじゃんになった。
ヤクザに目をつけられたヨコケンは、とある部屋の契約人にさせられたが、
どうしても気になって見に来たその部屋では、闇の賭博が行われた。
大金がうなるマンションの一室…ヨコケンは金を奪ってやろうとするが…

最初3人が集合するまで、とても読むのが面倒になる。
何だか分からないが、すごく読みづらいのだ。
中盤にかけては、奥田さんのテンポに引き込まれ、
とても軽快に読むことが出来る。
一番気になったのは、キャラクターの設定であった。
三田はどうしても私には伊良部にしか見えなかった。笑
いや、傾向がですが、そういうキャラを目指しているのかなぁと。
ところで、奥田さんはこの本で何を目指したんだろうか…。
ただの滑稽な金盗り合戦か…?
確かに面白いのだけれども、この本を読んで思い出したのは、
伊坂さんの「陽気なギャングは地球を回す」であった。
これも強盗であるが、出てくる強盗四人は、それぞれ特技を持っている。
時間を正確に刻める女だったり、演説が上手い男だったり、
けれども、この本では、それが至極曖昧である。
三田は記憶力がいいといいながら、中国人の名前を忘れているし、
黒田もイマイチ特技が分からない。横山に到っては、
中盤から視点が変わるため、ただ恋に溺れる変な男、と化していて、
前半で見せた知的な部分はさっぱり生かされていなかった…。
と、キャラ設定がよく分からないまま進む話は、
なんとも中途半端な気がしてならなかったのだった。
例えば三田が超記憶力がよく、でもそそっかしくて、
黒田は悪の名案王で、でもファザコン&ブラコンで、
ヨコケンは知的で、でも黒田にめろめろで…
ともっとめりはりをつけて描かれていたら、何割かくらいは、
より面白く感じたのではないか、と思う。
そして、またしても恒例の登場人物全員参加の珍騒動も有。
何度も言うけど、私はそこがどうにも好きになれない…。
と、いうことで。そう言えば映画化らしですよね。

★★★☆☆*85

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2007年11月 4日 (日)

「町長選挙」 奥田英朗

町長選挙 町長選挙

著者:奥田 英朗
販売元:文藝春秋
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今一番新作であると思われる「家日和」を読んだ時、
「あぁ奥田さん行き詰まってるなぁ」と思ったのですが、
この本を読んでみたら、この時点ですでに行き詰まっていたのね…
と言う感じでした。これは題材が悪すぎる。

「町長選挙」
役場に勤める宮崎が転勤になったのは、人口三千人の離島だった。
この島では四年に一度町長選挙が行われる。
「クリーンな選挙を目指す」…そんなポスターもむなしく、
その選挙は、凄まじい票獲得戦略が繰り広げられるのだった。
島は小倉派と八木派と真っ二つに分かれ、当選した派閥が天下を取る。
ポケットに手を入れられたと思ったら、札束をねじ込まれていたり、
痴呆症患者の選挙権をむりやり手中にいれたりと命がけ。
双方から迫られた宮崎は、精神的に衰弱し伊良部に助けを求めるのだった。

奥田さんは描写力はあるのに、ワンパターンである。
それはこれまで読んできた6冊で分かった事だった。
元コピーライターの人にいうのも難かと思うのだが、
何ともストーリー構成が画一的で微妙である。
その結果として生まれたのこがこの本であると言っても過言ではない。
伊良部シリーズはとても面白い。
この本だって、もしもこのストーリーを奥田さん本人が考えたのなら、
とても面白いし、こんな話し思いつくなんて凄いや、と尊敬する。
しかし、この本に書かれているのは、いつかの出来事……。
そう、まだ記憶に新しい球団買収や、ホリエモン騒動など、
実際に現実にあったことを、偽名を使って書いただけのものである。
勿論、伊良部が登場しているからには、ストーリーは事実ではないが、
この「どっかで聞いた事ある」感がとても、皮肉っぽく素直に笑えない。
そう言った面で一番良かったのが、事実にない「町長選挙」だった。
だが、これも伊良部が離島に出張してくる、など、
いつもの伊良部シリーズとは一味違い、島騒動に重点を置かれているため、
主人公の苦しみが問題解決によってスッキリする、という面では、
ちょっとインパクトが薄い物となっていた。
あぁ何で奥田さんはラストシーンに登場人物全員を終結させ、
てんやわんやの展開にしてしまうのだろうか……。
私はその傾向が折角の前半ストーリーを消してしまうように見え、
なんだか楽しめない。「最悪」も「サウスバウンド」もそうだった。
もしや奥田さんの長編は皆そうなんだろうか…と疑問を抱きつつ、
次は「真夜中のマーチ」でも読んでみようと思います。
これも映画化らしいですね。

★★★☆☆*85

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2007年9月 4日 (火)

「サウス・バウンド」 奥田英朗

サウス・バウンド サウス・バウンド

著者:奥田 英朗
販売元:角川書店
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これは最高です。奥田さんちょっと見直しました。笑
コンセプトは伊坂さんの「魔王」と同じ感じですが、
申し訳ないがはっきり言って、断然こちらの方がいい。
「キンちゃんプシュー」や「これ、大豆ですから」でお馴染みの
豊川悦司扮する映画も見てみたくなりました。これははまり役です。

世の中は色々複雑だ…平凡な小学生である僕がこんな事を感じるのは、
元過激派であるお父さんが、毎日のように戦っているからだ。
「俺は税金を払わないぞ」「文句があるのか、国家の犬どもめ」
いつもは家でゴロゴロしているくせに、こうして口論を始めると、
水を得た魚のように元気になり、オマケに息子の僕にも格好よく見える。
でも僕にとってはいい迷惑だ。絶対にお父さんのようにはなりたくない。
そろそろ修学旅行という頃、またもお父さんは学校に喧嘩を吹っかけた。
ついには警察に連行…世間に疎まれた僕たちは沖縄に移住する事になった。

奥田さんなのに少し泣きそうになりました。笑
なのに、っていうのも失礼ですが、本当よかったのです。
僕の一家は、父親の過激な行動・発言で、
東京から追い出される形になるのですが、その理不尽さと、
父親の真っ直ぐの中にある、本当は正しい部分に僕は気づかないのだ。
右翼とか左翼とか、オマケに生まれる前の出来事なんて、
子供である僕にはさっぱりわかりっこないし、
平凡に無難に世間に乗って生きたい…誰もがそう思うだろうが、
この父親がいることによって、それは絶対に叶うわけはない。
僕のちょっとした諦めと、父親を敵視する気持ちが伝わり切なくなった。
その上一見不必要に見える、中学生不良との乱闘も、
生き抜くためには逃げる事が出来ないのだ、といった教訓が含まれていた。
そして、僕は父親の理不尽な動機で沖縄に飛ぶ。
そこで待っていたのは、何もない、だけど美しい自然だった。
全てが今までの東京の生活と正反対で、今までのうるさい友人はいないし、
周りの人々はおおらかで、隠し事をせず、全てを譲り合う。
それが少し寂しかったり、この島は素晴らしいと再認識したり、
そう成長してゆく中、僕は父親が誇らしい存在なのだと気づくのだ。
「でも絶対お父さんのようにはならない」
そういいながら、笑って認められるようになった瞬間、
これまでの苦労を帳消しにしてくれ、こんな暮らしもいいのでは、
と前向きに思えるようになる。その表現がとてもよかったと思う。
何よりこの小説でいいと思うのは、お父さんが頗るカッコイイのだ。
「学校には行くな!」「電気はひかん!」「警察はすっこんでろ!」
頓珍漢な事をいい、大暴れし、回りに大迷惑をかけるのだが、
よくよく考えてみれば、話の筋は通っているし、
断固として貫く姿勢を見ていると、どうしても憎む事が出来ない。
奥田さんは後半で調子付くと、登場人物総動員の、
てんやわんやの展開にする傾向があるのだが(とても読む気が失せる…)
今回は元過激派と言う事で、それがいいスパイスになっていたように思う。
最後、結局父親はアカハチの生まれ変わりかも…?!みたいな終りが、
個人的にはあまり好きではないのだが、それを差し引いても、
笑いあり、切なさありの良い感じに纏まっていたと思う。
主人公が小学生でなく中学生でもいい気がしますが…それはまぁさて置き。
過激派をよくここまで物語に盛り込み語ってくれたと、
今回は珍しく拍手喝采をおくって終わります。笑 映画楽しみです。

★★★★☆*92

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2007年7月21日 (土)

「最悪」 奥田英朗

最悪 (講談社文庫) 最悪 (講談社文庫)

著者:奥田 英朗
販売元:講談社
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タイトルの通り「最悪」な物語でした。
でも「最悪」なんてつけちゃうと、最後まで明るい雰囲気に出来ないのでは、
と不安に思いつつ読んでいたのです、読み終わって「あぁやっぱり」でした。
吉田さんの「悪人」を読んじゃうと、申し訳ないが好感度は低いです。

不況続きの川谷は、自営業の小さな鉄工所を持て余していた。
部品一つを作るのに、何円何銭。そんな細かくみみっちい生活に嫌気が差し、
おまけに工場から出る騒音で近隣住民とトラブルが相次いでいる。
対する銀行員のみどりは、複雑な家庭環境と官僚気質の職場に悩み、
チンピラの和也はひょんな事からヤクザに追われていた。
そんなそれぞれの息苦しい日常から、3人の歯車は、
さらに「最悪」な状態に向かい、進んでゆく。
どん底を見た人間が3人集まった時、果たして彼らはどんな運命を辿るのか?

第一にリアリティの欠如が伺え、途中から読む気が失せてしまった。
「最悪」な3人(実質関係者は4人ですが)が揃ってからの会話は、
まさに滑稽な活劇と言う感じがして、リアリティを感じなかった。
勿論気持ちの葛藤や混乱も分からなくもないのだが、
全てが映像のために書かれたような風があり、
前半積み上げたものが、水の泡になりもったいなく感じたのが原因だと思う。
むしろ前半でも「最悪」に巻き込まれてゆくシーンでも、
もう少しでも滑稽さを出しておけば然程気にならなかったかな、と。
3人それぞれのテーマはとてもよく、小さな工場で病んでゆく男、
堅苦しい組織に縛られる女、悪事を悪事でもみ消される青年など、
絶妙な角度から話が展開されるため、どう話が繋がってゆくのだろう、
とわくわくしながら読むことが出来る。
しかし一番残念だったのは、三人に感情移入しづらいところだった。
特に川谷の気持ちは狂ってるのかそうでないのか、上手く伝わってこず、
そして息子の事が登場するわりに、息子自体は一度も話に登場しない。
様々な最悪な出来事に見舞われながらも、工場と子供を思いやるのか?
と思いきや、途中からは金のことばかりになる。
最後には家族を顧みて、妻の忠告を聞かなかったことを反省するのか?
と思いきや、そうでもなく、ただ狂った人間のまま終局へ向かう。
これは他の二人にも言えることなのだが、誰も自分の行動を反省していない。
こうなるしかなかったんだ、と割り切っているのか、
それとも過去に遡っても、どうせいつだっていいことはなかったと思うのか。
それでも私は少しくらい思うんじゃないか、って考えちゃうんですよね、
「あぁせめてあの時やめておけば」みたいな後悔が。
まぁ結局は…と言ってしまえばそれまでですが、
活劇のようになってしまったお陰で、パニックになった三人の
気持ちの整理が上手く描かれなかったなぁと残念である。
そして読後感がとっても悪い、まさに「最悪」なのだ。
是非とも吉田修一の「悪人」を読んでいただきたい。
比べてしまったら申し訳ないほど、「悪人」は感情描写が秀逸です。

★★★★☆*87

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2007年4月11日 (水)

「家日和」 奥田英朗

家日和 家日和

著者:奥田 英朗
販売元:集英社
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20070410_1 
新刊をすかさずかって読んでみました、短編集。
日記にも書きましたが実はサイン本です。うふふ。得した気分です。
伊良部シリーズ以外読むのは実は初めてだったのですが、
この本もユーモア路線でした。伊良部は出てないけど、そんな感じの雰囲気。
初め読んで面白さに感激だったのですが、
徐々に慣れるのか一番最初が良くて、最後が微妙に感じました。

「サニーデイ」
42歳の紀子は、夫と子供が2人いる。
何不自由の無い生活だったのだが、何もイベントがなく
過ぎ去ってゆく日々にマンネリ化し、飽き飽きしていた。
そんな時ひょんなことからオークションに興味を持ち、
家にある、いらない物を次々に出品し始める。
落札者の感謝の言葉にそのつど一喜一憂し、
嬉しさを家族に伝えるのだが、誰も相手にしてくれない。
腹が立った紀子は、夫の大事にしていた物を売ってやろうと悪事を働く。

「サニーデイ」は一番目に載っているのですが、私は一番好きでした。
日常の退屈さのあまり、オークションにはまってしまうところや、
落札された時の喜びを、思わず「ねぇねぇ売れたよ!」
と報告したくなるところにとても親近感が持てて、紀子を応援していました。
こっそりと悪事を働き、夫の大切な物を売ってしまう。
だけど、全然使って無いし、必要あるとも思えない、
それに、私を全然構ってくれないのがいけないのよ、と憂さ晴らしするのだ。
でも、子供たちの持ってきた花束に思わず泣ける。
「あぁちゃんと私の事を考えてくれていたのか」と言う感激と、
自分がやってしまった大変な事を思い出す。
紀子の慌てようがまた面白くて、でもそこにはたっぷりと愛情が詰まっている。
求めていた物はサニーデイ。食卓に花を飾るであろう明るい日々が、
紀子に待っている気がして、温かい気持ちになれました。
その他、5本短編が入っているのですが、個人的には後ろに行くにつれ、
あんまり楽しくなかった・・・うーん。順番って決めるの大変ですね。
特に一番最後の「妻と玄米御飯」は、ちょっと自虐ネタと言うか、
自虐ネタだと思っている読者をあざ笑ったかのような話で、
読んでいて素直に笑えませんでした。
作家が出てくるのは分かるのですが、自分にしなくても・・・みたいな。
いや、でも全体的にはとても好きでした。
ほのぼののんびりした、家族の温かさを感じたい時に。

★★★☆☆*87

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2007年3月27日 (火)

「空中ブランコ」 奥田英朗

空中ブランコ 空中ブランコ

著者:奥田 英朗
販売元:文藝春秋
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久しぶりに奥田さんに手を付けてみました。
いやはや、やはり面白いです、伊良部さん。
今回も電車の中で笑ってしまうのを必死に堪えつつ、読み終えました。
あと、町長選挙も伊良部シリーズ?
後で借りてこようと思います。

「義父のヅラ」
エリート医師である達郎は病院に勤務しながら、大学の講師をしている。
そんな彼の一番気がかりな事は、院長である義父のヅラだった。
妻は、温室で育てられたような教育を受けているから、
行儀にはうるさくゲップをする事すら許されない。
ましてや、義父のカツラを指を指して笑う事など、持っての他だ。
しかし、いかにもカツラだと分かる生え際を見るたびに、
取ってやりたい衝動に悩まされ、達郎は伊良部総合病院へとやってくる。

思わず、「むふふ」と笑いたくなるエピソード満載。
それぞれの症状に悩まされ、伊良部総合病院にやってくる患者たち。
皆真剣に悩んでいるはずなのに、伊良部に相談した途端、
「こいつよりは自分の方がマシだ」と呟いている。
伊良部から次々に差し出される無謀な荒療治に大笑いです。
特に笑ってしまったのが「義父のヅラ」でした。
何故か義父のヅラを公衆の面前で剥がしてやりたい!
そんな心境をちょっと頷いてしまったりして、
取りたいけど、取れない、もどかしさが伝わってきました。
何かの原因で一つの事に固執してしまうことってあると思います。
今回はまぁヅラだったわけですが、その対処法にまた愕然。
治す方法はただ一つ、実際に一度とってみればいいのです。
ふとカツラを手にしてしまった時の何ともいえない感触がたまりません。
終わってから分かる事ですが、そう言う事は、
ちょっとしたストレスが原因だったりします。
例えば行儀作法が厳しすぎるとか。
そんな事でいちいち悩むのって馬鹿らしいじゃないか、
と伊良部を見ていると逆に思えてきます。
決してヤラセじゃない体当たり一番勝負、
と言うかむしろ何も悩まない5歳児に戻ってしまえみたいな、いいですね。

★★★★☆*87

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2006年9月 5日 (火)

「イン・ザ・プール」 奥田英朗

イン・ザ・プール イン・ザ・プール

著者:奥田 英朗
販売元:文藝春秋
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「空中ブランコ」先に読んだ方が良かっただろうか・・・。
結構ヒット作品から読む癖があるので。苦笑
でもこれも評判いいよね?本屋さんでよく見かけるし。
表紙の赤ちゃんが印象的。内容は・・・男性に受けそうなストーリー。
いや、勿論面白いんだけどさ、
「勃ちっ放し」とか絶対男性の方が共感が湧くのではと。笑
そして私も読むまで気づかなかったけど、これは短編集です。

変わり者の精神外科医・伊良部とその患者の話。
精神病って設定だけあって、現実に耐えかねて狂った主人公が登場。
第一にまず、その壊れ方が面白い。
プール依存症だったり、勃ちっぱなしだったり、自意識過剰だったり・・・。
そしてその人たちがお世話になる医者がもっと可笑しいという設定になっていて、
そのあまりに逸した行動に、患者たちが何故か自然に構成していく、
絶妙な治療法(?)が売り。笑
実は奥田さん初だったので、「なかなかやるなぁ」と。(何様だ
大人のユーモアセンスここに。いや、でも結構遊んでる部分もあるけどね。
この話にサラリーマンとか高校生とかOLとか色々出てくるのに、
文章に対して年齢と不釣合いだ、と思うことが丸でなくていい。
精神病の医者だって言うのに、超自己中心的で人のことを考えない。
そんなヤツを設定する面白さのセンスはお見事です。
でもじっくり読むって言うよりは、さっくり読むって言う感じで。
長編読んだ事無いからかもしれないけど、
あんまり心に残らないまでの爽快なストーリー。いいのか悪いのか・・・
主題が精神病とか重い感じだから、あっさり後味よく読めるのはいいのかもね。なんて
今度はやっぱり「空中ブランコ」読んでみよう。

*81

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